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<一般社団法人新宿ユネスコ協会 設立趣意>
 
 ユネスコ(UNESCO)は、第二次世界大戦中の連合国文部大臣会議を経て、疲弊したヨーロッパの国々 の教育・文化の復興から、連合国教育局の設立構想へ、そして国際連合専門機関ユネスコ設立へと受け継 がれて誕生し、平和を希求する活動が本格化しました。しかし、人類の歴史をみると、いつでもどこかで 争いが続いている現実があります。
 わが国では、世界初の民間ユネスコ運動のうねりを後ろ盾にして1951 年にユネスコに加盟して、その 5年後に国際連合に加盟しました。1952 年には「ユネスコ活動に関する法律」が公布されて、わが国に おけるユネスコ活動は官民あげての運動として位置づけられ、全国のユネスコ協会・クラブ及びユネスコ 連絡協議会は、地域の特色を生かしながら活動しています。
 こうした状況を受けて、私たちは、ここ新宿に、ユネスコ憲章を基本とした活動を推進するため、「新 宿ユネスコ協会」を設立し、公益社団法人日本ユネスコ協会連盟の構成団体として活動するために準備委 員会を設立しました。
 新宿区の昼間人口は夜間人口の約2.5 倍です。そして、東京都庁や防衛省、総務省、厚生労働省国立健 康・栄養研究所等の機関を包し、在住外国人の割合も多い地域です。こうした多様な機能を持つ国際都市・ 新宿において、ユネスコ憲章の精神に基づく活動を通して、世界の平和と人類の福祉に寄与することが本 協会の目的です。具体的には、さまざまな分野における地域貢献を通して、小・中学生、高校生、大学生、 地域の大人たちが相互の交流や心身の成長をはかり、「元気な地域づくり・よりよい社会づくり」に貢献 することを目指します。
 そして、“Think Globally Act locally”のスピリッツとESD(持続可能な開発のための教育)の視点 を持ちながら、地域の中におけるさまざまなボランティア活動を実践し、平和のネットワークを「国際都 市・新宿から全国へ、そして世界へ」と広げていきます。そして、ユネスコ精神を普及することによって 人びとの意識を高め、東京都や新宿区、教育委員会、学校や大学、NPO、社会教育団体等による「産学官 連携」をしながら、平和で安心して暮らせる地域社会や国際社会を築くための地道な活動を積み重ねてい きます。

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